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花の香り

一気に春がやって参りました。
2週間ほど前、自転車で走っていてふと、沈丁花の香りに立ち止まりました。あ~もうこの花の季節か~と。私にとって沈丁花はまだ浅い春の香です。

そして、彼岸の入りには、毎年フリージアを買います。この花の香りは、私にとって、とても悲しい香りです。
幼い日に大事な家族を亡くした祭壇に白百合とフリージアとストックがたくさん飾られておりました。
当然、幼い日にはこの花がフリージアだとは知る由もありません。
それからずっと大人になって、お彼岸の頃花屋の前でこのフリージアの香がすると、泣きそうになるのは何故だかずっとわかりませんでした。
これが、一種のトラウマというものなのかもしれません。
幼い日から、今まで、私は、お彼岸に何人もの大切な人を見送りました。そのせいか、春のお彼岸は、フリージア。そして、亡き人を想い、偲ぶ日となりました。そして、春は苦手・・・となりました。
甲斐ないことですが、生きていてくれたら・・・今の私に何と声をかけてくれるのだろう?と、フリージアの香りに包まれながら、想ったりするのです。

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