久しぶりに祖父母が眠る墓を参り、叔父の墓を親戚の皆と参りました。
この墓碑の後ろに刻まれているのは、ドイツ語です。
「GEGENWART IST NICHT EIN PUNKT」
今となっては、叔父がどんな想いで刻んだのか・・・皆、わかりません。
私たちはあ~でもない、こ~でもないと語り合って、
とうとう墓碑談義へ発展しました。
ドイツ語ができる人によると、
「是空」に合い通ずるものがあると。
直訳すれば
「現在とは、一つの点ではない。」となるそうで、
それを踏まえた家族の一人は、
「現在とは、単に一瞬を指すのではない。」
過去→現在→未来の繋がりを指しているように思うと翻訳。
またもう一人も、一説にはニーチェっぽいかも。
「この世にいた80年ぐらいだけでなく、永劫に存在するのダ!」というような解釈。
まさに墓碑表に書いてあった「是空」という言葉から、こ世の存在が、実存なのか空なのか はともかく、前世から未来永劫までその人は生きていて、地球上にいたのはほんの一瞬のこと・・・と翻訳
なるほど~お二人とも哲学的・・・
そしてまた一人、この文を
「 存在は一点ではない→ 時は流れる→ 飲めるとき飲んどけ 遊べるとき遊んどけ と迷訳。
<皆爆笑、大賛成>
で、こんな哲学的な墓碑を刻んだ当の叔父の最後のことばはというと、、、「ステーキたべたいな~」だったとか・・・
今ごろ、天国で頭をかいているかもしれません。。。
人生は、宇宙のなかでは一瞬まばたきほどの短さですね。
そして、存在そのものが奇跡なんですよね。
それなら、精一杯笑って泣いて、存分に生きようではありませんか?